【今と昔の大学受験】40年前の受験勉強を語る~4当5落の意味~
みなさん、こんにちは!
私は2019年の1月中旬から武田塾可児校にお世話になっております、最高顧問の内垣内です。
今回は40年以上前の私の受験生時代についてお話ししようと思います。今の君たちとかなり違う点もあると思いますので、結構おもしろいですよ。
40年以上前の受験勉強を語る
私は名古屋市の吹上に今から66年前に生まれました。
その後、幼稚園途中で本山 (名古屋市)に引っ越し、公立の小学校、中学校に通い、高校は比較的家から近い公立の進学校に進みました。当時日本は、高度成長期の真只中で経済は右肩上がり、工業の全盛期で、大学の学部としては、工学部の全盛期でした。 理系のトップ高校生は、工学部に行ってエンジニア、研究者になるか、理学部に行って学者になるかが、大方の夢でした。
私は理系で、特に数学が好きで、数学者か物理学者になるのが夢でした。当時 は湯川秀樹がノーベル賞を取ったということもあり、私は彼の出身大学にどうしても行きたいと思っていました。
国立大学は一期校、二期校の時代
一期校には東大、京大を頂点とする7帝大、東工大、一橋大があり、その他国公立として中位レベルくらいの大学も含まれていました。
※7帝大とは・・・1886年(明治19年)に公布された帝国大学令によって設立された旧制高等教育機関(大学)のことで、東京大学、京都大学、東北大学、九州大学、北海道大学、大阪大学、名古屋大学の7大学を指す。
当時の東大と京大は全体的にほぼ同レベルで、法科の東大、理科の京大というイメージでした。
東大、京大の次に位置するのは、東工大、一橋大で、それに続く阪大以下は、難易度的にはちょっと離れていました。
二期校には、東京医科歯科大、横浜国立大、名工大など、旧帝大に匹敵するぐらいの難易度の大学も含まれていました。 先ず一期校を受け、結果次第で二期校を受けるというシステムでした。
今でいうと前期、後期で2回受けるような感じですが、別の大学を受けることになり ます。
大学全体において、学部学科間の難易度は今以上に差がありました。
理系では特に農学部は、他学部と比べ、かなり入り易い状態でした。
国公立大学と私立大学の難易度差はかなり大きかった
当時、高校生の大学進学率は、20%にも届かず、現在の約3分の1程度で、大卒は比較的エリートといってよく、更に国公立大生の比率は現在よりもかなり低く、授業料がただ同然のように安かったこともあり、大変狭き門でした。国公立大と私立大の難易度差はかなり大きく、田舎にある国公立大でもほとんどの私立大より難関でした。
大学入試の現役と浪人はほぼ同数で、大変浪人生が多く、非常に厳しい入試でした。
私も一生懸命勉強し、大手のK塾の模試でも良い結果(A判定)をもらっていましたが、結局第一志望の大学には失敗し、第二志望の大学には受かり、一安心したことを覚えています。
大学に入ってからはくやしさをバネに、アルバイト(塾講師、家庭教師)をしながら、奨学金を6年間もらって高校生のとき以上に勉強して大学院まで進み、就職時は希望のトップメーカーに入社することができました。
ただ、大学に入学して残念だったのは、一学年780名の中に女子はたったの二人だったこと。
もっとも、忙しくて、女子どころではなかったのですが。
今では母校でも随分女子の比率が増え、約2割ぐらいいますので、時代の流れを感じます。
大学受験に戻りますが、当時の入試は、現在のようなセンター試験のような統一試験は無く、各大学の個別試験のみの一発入試。
国公立大は5教科7科目であり、問題は、難問・奇問のオンパレード。
今のトップクラス受験生でも捨ててしまうような捨て問レベルの難問ばかり。
これは、数学が顕著でしたが、物理、化学も難問ばかり。
英語に至っては、古典英語を出題するものだから、英単語は1万語レベルを軽く超えてしまうし、構文も極めて複雑。故に、受験生の勉強の負担も半端ではありませんでした。
恐怖の4当5落とは
今から思うと、当時はよくこんな難問・奇問が解けたなあと我ながら感心してしまう。
このころのはやり文句は、”4当5落”、つまり、睡眠4時間なら合格するが、5時間なら落ちるという意味でした。
勿論本当はそんなことはある筈がないのですが、当時の受験戦争中はそんな雰囲気でした。そういう意味からすると正直、今の大学入試問題はまともで、基礎的な良問が多いと思います。基礎から標準レベルの問題が解ければ、ほとんどの大学には合格できます。先ずは難問には目もくれず、基礎を固めましょう。それが終わったら、標準以上の問題をマスターしましょう。
また睡眠は充分にとりましょう。余談ですが、中学、高校と、運動は、陸上、ラグビー、趣味として声楽をたしなみ、歌うことと歌を聴くことが大好きです。
歌手の歌には厳しい評価をすることが趣味ですが、約10年前から水樹奈々さんのファンになり、よく埼玉スーパーアリーナなどにも凱旋します。彼女のファンの方がいらっしゃったら、ご一報を。
以上、気の若い老人講師からでした。
さいごに
どうでしたか?昔の受験を知ったら今の受験が簡単に感じますよね。
武田塾では、随時、武田塾の学習方法が実践できる無料体験も実施しています。少しでも興味を持った方は、是非ご連絡ください。
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公開日:2019/04/26
最終更新日:2020/01/17
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