これまでに知識記憶と経験記憶の2つの記憶について説明してきました。
しかし、みなさんの脳の中にある記憶の種類は、この2つだけでしょうか?
もう1つ大切な記憶があります。
たとえば、自転車の乗り方や服の着方などの記憶です。
つまり、ものごとの「手順」や「やり方」です。
こうしたコツとかノウハウのようなものが脳の記憶だと言われても、
ピンと来ない人がいるでしょう。
しかし、生まれたばかりの赤ん坊は、自転車に乗ることができません。
自転車の乗り方は、生まれてからあとで「習得」したものです。
つまり、乗る方法を記憶したというわけです。
こうした記憶は方法記憶と呼ばれています。
知識記憶や経験記憶は「頭で覚える記憶」で、
方法記憶は「体で覚える記憶」だと言えばわかりやすいでしょうか。
知識や経験の記憶が「What is」として説明できるのに対して、
方法記憶は「How to」の記憶だと言えます。
知識や経験の記憶は言葉で他人に伝えることができますが、
方法記憶は言葉では説明しにくい、もしくはまったく説明できない
抽象的な記憶です。そう言われてみれば、実用書や教本などで
どんなにスキーの滑り方を勉強しても、実際にやってみなければ
滑れるようにはなりませんよね。
方法記憶とは実践によって身につくものなのです。
方法記憶には2つの重要な特徴があります。
1つ目は、無意識に作られる記憶であるということです。
スキーの滑り方は何度もやっているうちに自然に身につきます。
だからこそ、体で覚える記憶と言われるわけです。
2つ目は、方法記憶は忘れにくくて根強いということです。
たとえば、自転車の乗り方やスケートの滑り方などは、
長年やっていなくても必要なときに自然に思い出すことができるでしょう。
記憶があまりにも強固なために、自己流でスポーツをやって
癖のあるやり方を身につけてしまうと、そのあとで正しいフォームに
修正しようとしてもなかなか癖がなくならないといった不具合も
起こるくらいです。
これで、記憶の3兄弟が全員そろいました。
経験記憶、知識記憶、方法記憶
これらの記憶をうまく活用し、受験勉強に役立てるには、
どうすればいいでしょうか?
続きます。
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