皆さん、こんにちは。
平塚駅徒歩3分の大学受験予備校、武田塾平塚校です。
今回は東大受験記事第一弾ということで
今後の学習計画を立てる前に
合格するための得点計画を
立てていきたいと思います。
計画を立てる前に
1.足切りの点数を調べよう
足切りというのは2次試験の受験者数が
多くならないようにするための措置で、
合格倍率一定の値を超えないように
受験者数をコントロールします。
足切りの点数を超えていないと
2次試験の受験資格すらなくなってしまうので、
特に1次試験の形式の問題が苦手な方には
大事になってくる点数です。
東大の足切りの点数を過去15年分見て見ると
以下の通りになります。
文科一類 | 文科二類 | 文科三類 | |
2006年 | 714 | 722 | 739 |
2007年 | 690 | 695 | 720 |
2008年 | 677 | 731 | 748 |
2009年 | 704 | 722 | 729 |
2010年 | 613 | 696 | 717 |
2011年 | 705 | 738 | 742 |
2012年 | 721 | 670 | 632 |
2013年 | 無 | 673 | 707 |
2014年 | 375 | 617 | 657 |
2015年 | 534 | 652 | 無 |
2016年 | 無 | 無 | 718 |
2017年 | 571 | 623 | 732 |
2018年 | 582 | 703 | 738 |
2019年 | 628 | 728 | 750 |
2020年 | 621 | 612 | 575 |
理科一類 | 理科二類 | 理科三類 | |
2006年 | 721 | 733 | 797 |
2007年 | 726 | 691 | 745 |
2008年 | 749 | 735 | 655 |
2009年 | 694 | 716 | 703 |
2010年 | 705 | 649 | 676 |
2011年 | 729 | 708 | 727 |
2012年 | 770 | 743 | 706 |
2013年 | 574 | 690 | 702 |
2014年 | 681 | 714 | 685 |
2015年 | 731 | 708 | 655 |
2016年 | 728 | 無 | 694 |
2017年 | 660 | 701 | 695 |
2018年 | 715 | 717 | 630 |
2019年 | 698 | 720 | 630 |
2020年 | 681 | 626 | 611 |
秋山は理系なので、理系の3類の中から
志望する学類を決めます。
今回は個人的に一番興味のある
理科一類を志望したいと思います。
理科一類の足切りの点数は
基本的に720点以下になることが多く、
高くても730点くらいのことが多いようですね。
2.合格最低点を調べよう
大学に合格するためには
当然合格最低点を超える必要があるので、
次は合格最低点を調べてみましょう。
東大の合格最低点を過去15年分見てみると
以下の通りになります。
文科一類 | 文科二類 | 文科三類 | |
2006年 | 350.0204 | 333.8982 | 329.7205 |
2007年 | 344.8205 | 330.8539 | 322.6983 |
2008年 | 347.4778 | 341.1556 | 334.8444 |
2009年 | 365.5556 | 357.2444 | 350.7000 |
2010年 | 351.9000 | 343.7444 | 338.9222 |
2011年 | 353.4111 | 345.4333 | 346.9444 |
2012年 | 371.7000 | 367.0667 | 352.9444 |
2013年 | 348.5333 | 342.5000 | 347.2111 |
2014年 | 332.7444 | 331.5667 | 327.1333 |
2015年 | 325.3444 | 321.8222 | 310.7333 |
2016年 | 351.5111 | 349.0889 | 343.9889 |
2017年 | 354.5778 | 348.5222 | 343.6111 |
2018年 | 354.9778 | 350.6333 | 343.5778 |
2019年 | 351.8333 | 358.0667 | 342.7222 |
2020年 | 343.9444 | 337.6111 | 338.8667 |
理科一類 | 理科二類 | 理科三類 | |
2006年 | 324.6760 | 323.1094 | 394.9647 |
2007年 | 310.5983 | 304.6760 | 385.6870 |
2008年 | 314.5889 | 309.7000 | 377.8556 |
2009年 | 323.3222 | 322.5111 | 380.2111 |
2010年 | 306.6667 | 307.3778 | 364.2889 |
2011年 | 325.3000 | 326.3889 | 392.8333 |
2012年 | 333.9111 | 317.5111 | 382.5000 |
2013年 | 315.7333 | 302.7333 | 370.3889 |
2014年 | 307.3556 | 309.7333 | 372.3889 |
2015年 | 322.9556 | 311.5000 | 377.2889 |
2016年 | 328.4556 | 314.9778 | 388.6667 |
2017年 | 347.1889 | 335.3667 | 407.7111 |
2018年 | 319.1889 | 310.9667 | 392.3444 |
2019年 | 334.6667 | 330.3778 | 385.3778 |
2020年 | 320.7222 | 313.0222 | 385.6111 |
こちらの合格最低点は当然全て
1次試験と2次試験の合計点数になります。
理系で学部などに特にこだわりがない場合には、
通常、合格最低点が一番低くなることの多い
理科二類を志望することが多いと思います。
理科一類の場合は、近年の傾向だと
320点前後の年と340点前後の年が交互に来ています。
今年度の入試はおそらく合格最低点が
少し高めになると予想できるので、
350点ほど取れれば合格ラインになると思います。
少し高めに見積もって、360点ほどで
確実に合格ができそうですね。
こちらを参考に自分が本番で
どのようにして合格点を取っていくのか
得点の計画を立てていきましょう
東大の場合は合格最低点と
合格者平均点の差があまり開かないので、
勉強がギリギリになりそうな方は
合格得点を5点刻みで見積もっても
良いと思います。
得点計画の立て方
1.自分の得意不得意をしっかりと把握しよう
まずは1次試験の目標点数を
決めていきたいところですが、
ここで問題になってくるのが、
1次試験と2次試験の
どちらが得意かということです。
東大の配点は以下の通りです。
1次試験:110点(900点満点を圧縮)
2次試験:440点
秋山の場合は理系なので2次試験の
各科目の配点は以下の通りです。
英語:120点
数学:120点
国語:80点
理科①:60点
理科②:60点
東大を受ける場合、1次試験の点数は
あまり大きく影響しないことが分かります。
しかし、東大の2次試験で
高得点を取るのは至難の業です。
自分の得意不得意をしっかりと考えて
どちらの試験でどれくらい得点を
すればいいのかを考えていきましょう。
2.『足切り点+半分』を基準にしよう
1次試験と2次試験、どちらが得意であろうと
必ず取らなければいけない点数があります。
そうです。足切りの点数です。
秋山の場合は、理科一類志望なので、
足切り安全圏の730点/900点は
絶対に取らなければいけません。
この点数を110点満点に圧縮すると、
89.222点/110点になります。
理科一類の合格最低点は
360点/550点くらいと見積もっているので、
2次試験で取らなければいけない点数は、
おおよそ270点/440点ということになります。
次に2次試験で必ず取らなければいけない
点数について考えます。
いくら東大の試験と言っても
全てが難問という訳ではありません。
各科目本当にしっかりと基礎を固めていれば
約半分の点数は取ることができます。
各科目半分点数を取ると仮定すると、
点数は以下のようになります。
数学:60点/120点
国語:40点/80点
理科①:30点/60点
理科②:30点/60点
合計:220点/440点
ここから何が分かるのかというと、
自分が取るべきなのは残り50点ということです。
この50点をどのように得点していくのかを
自分自身の得意不得意から考えていきましょう。
具体的な計画を立てよう
秋山の目標点の例
秋山は1次試験のような
処理速度と正確性を求められる試験は苦手なので、
1次試験の目標点を730点から変えません。
つまり、1次試験の点数は
89.222点/110点となります。
秋山の得意科目は数学、理科、現代文、
苦手科目は英語、古文なので、
2次試験の目標点を下記のように変えていきます。
英語:60/120 → 60/120
数学:60/120 → 90/120
国語:40/80 → 40/80
物理:30/60 → 40/60
化学:30/60 → 40/60
合計:220/440 → 270/440
英語と国語をそのままに数学と理科で
点数を取りにいこうという作戦です。
正直、数学と理科はもっと取れる気もしますが、
一先ずは、この点数を目標にしつつ、
苦手科目や得意科目の伸び幅次第で
目標得点の微調整をしていこうと思います。
皆さんも、このような形で
自分の得意不得意を考慮しつつ、
現実的な範囲で目標の点数を設定して
勉強の計画を立てていきましょう。
まとめ
難関国公立大学を目指している皆さんも、
合格最低点や1次試験の足切り点数、
自分の得意不得意をしっかりと考えて
得点計画を立てていきましょう。
難関国公立大学を目指すからと言って、
全ての科目をその大学のレベルにまで
持っていく必要はありません。
科目数の多い国公立受験では
苦手科目は1-2ランク下までの学力でも
他の科目でカバーすることで
十分に戦える可能性があります。
自分の志望校の過去問をよく観察して
得意不得意を考慮した戦い方をしましょう。
全てが得意である必要は全くありません。
国公立受験についてもっと知りたいと
思ってくださった方は
いつでもお気軽に無料受験相談にお越しください。
皆様のお問い合わせお待ちしております。